油圧ポンプ
油圧ポンプは、油圧システムにおいてエネルギーの供給源として機能する重要な部品です。
エンジンやモーターなどの機械的エネルギーを利用して作動油を加圧し、システム全体に流します。
この加圧された油によって、油圧シリンダーや油圧モーターが駆動され、仕事を行います。
油圧ポンプには容積ポンプと呼ばれる1回転(往復)ごとに決まった容量を吐出するポンプが使用されます。
また、吐出量を変化させることの出来る可変容量形と変化しない定吐出量形があります。
代表的なポンプの種類と不二越製油圧機器での型式を下記に分類します。
ギア(歯車)ポンプ
最もシンプルな構造を持つポンプで、小型で軽量にでき耐久性が高く扱いやすい特徴があります。
歯車が回転することによってケーシングとのすきまが変化し油に圧力をかけて送り出します。
2つの外接歯車が噛み合い、その先に圧油を押し出す外接ギヤポンプと
内歯車と外歯車を組み合わせた内接形ギアポンプという2種類のタイプがあります。
外接ギヤポンプは構造が単純な為比較的ゴミ等に強く安価です。
いずれも可変容量タイプにするのは難しく定吐出量形が多く製品として出回っています。
不二越製では内接形ギアポンプはIPHというタイプのものがあります。
外接形ギアポンプについては 現在 不二越では廃番となっているGPと仕様互換性のある
島津製作所製GPYを取り扱っております。
関連商品:NACHI_IPH、島津_GPY
ベーンポンプ
可動式のベーン(羽根)がローターに取り付けられ、回転することでベーンが遠心力と油圧で押し出され、油を吸引・加圧する構造となっています。
構造により、可変容量形 と 定吐出形 両タイプがあります。
不二越製品では可変容量型ベーンポンプとしてVDS・VDR・VDCがラインアップされています。
定吐出形については現在は生産されていませんが取り付け互換のある相当品を取り扱っております。
関連商品:NACHI_可変ベーンポンプシリーズ、ホクトミ_ベーンポンプ
ピストンポンプ
油圧ポンプの中でも高圧に対応可能で効率が良い。
ポンプの中にあるシリンダー内部のピストンが回転時に往復運動することで油を吸引・加圧し油を吐出します。
内部のプレートの傾斜角を変化させることで押しのけ容積を増減させる事ができます。
不二越製品では斜板式アキシアルピストンポンプがラインアップされています。
関連商品:NACHI_ピストンポンプシリーズ